人から聞いた怖い話。
お姉ちゃんの顔。
結婚して普通な生活をしている夫婦がいた。
その夫婦は子供がほしいとずっと前から思っており、
子供ができる日を楽しみにいしていた。
それからまもなく、いいニュースが入った。
それは子供を身ごもったということだ。
その夫婦にとってはとてもうれしいニュースだった。
この夫婦は、お金もあまりなく決して裕福とはいえないが、新しい家族が増えるのならと、
苦しくてもがんばってお金をためた。
しかしあるとき医者に、
双子ですね。といわれた。
夫婦は迷った、子供は一人育てるのが精一杯だったからだ・・・
出産の日が近づき対には子供を産んだ。
しかしその子供は一人だった・・・
数ヶ月前に、
医者から奇妙な話しを聞いた。
それは、定期検診のときに、子供が一人になってるといわれたのだった。
夫婦は決断していた、子供を二人とも産み、育てると。
その夫婦は、うれしいが悲しいという奇妙な気持ちだった。
生まれてきた子供は変わっていた。
それは太もものほうに、人の顔にとてもよく似たあざがあったのだ。
月日は流れ、子供一人でしゃべれるようにまで成長した。
そのときには、太もものあざは、人の感情を持ち、しゃべれるようになっていた・・・
そう、妹はお姉ちゃんの太ももに・・・
子供が二人でしゃべって遊んでいるのをみて親は気味悪がっていたが、
手術させて妹を取ってしまおうと考えたが自分の妹を失うわけにはいかないとその子供は拒否した。
さらに月日は流れ、その子供は中学生になっていた。
幸せな時は流れていった。
お姉ちゃんは、彼氏ができた。
片思いの相手に告白され、その彼と付き合うことになった。
初デートのときに、その子供は妹に向かって、お願いだからデートの邪魔をしないでねと妹に頼んだ。
その場は妹も納得したが、そのうち、
自分は何で、こんなお姉ちゃんのように好きな人とデートしたり、好きなことをすることができないのかと
お姉ちゃんを嫉妬し、デートのときに唸り声をあげた。
お姉ちゃんは気が気でならなかった。そしてついに、妹のことを彼に話した。
彼は怖がって、お姉ちゃんと別れた。
お姉ちゃんは、自分がこのままだと好きな人とうまくいかないとおもい、
親に手術をしてくれと頼んだ。
しかし手術はうまくいかなかった。
なぜなら妹にも意思はある、
手術で顔を取ろうとしても、噛みつき、医者に怪我をおわせ手術を何度も中止さしていたのだ。
何度手術をやっても結果は同じだった。
手術をするようになってから、お姉ちゃんの体に変化が現れた。
最初は太ももに妹の顔はあったが、
だんだん、へそのあたりまで顔の位置が移動していた。
一ヶ月後には、胸に、
その一ヶ月後には、首に・・・
そしてついにこの日は訪れた。
そう、お姉ちゃんの顔に、妹の顔がほっぺまで移動してきたのだ・・・
今、妹は彼と楽しくデートしている。
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